50代からの片づけ、4つの種類
個人差はありますが、50代はライフスタイルや体調の変化の大きい年代だといわれています。
私についていえば、50代はほんとに大きな変化の年代でした!
認知症の親の介護が始まり、実家じまい、自身の乳がん闘病、子の独立、夫のいわゆる脱サラ。それから、新型コロナの蔓延も、私の生活を大きく変えましたね。
この、50代の経験が、生前整理を兼ねて自宅を片づけよう、整理収納を今一度学び直して今後のライフワークにしていこうと思うようになったきっかけなんです。
私の経験については、またの機会に具体的に書きたいと思っていますが、その前に、前回の予告通り、片づけ、特に50代からの片づけの4つの種類について書いていきたいと思います。
4つの共通点も多いのですが、種類別に理解することで、自分がやるべき(やりたい)片づけの形がよりはっきり見えてくると考えます。
1つに絞る必要はありません。私は、日々の整理をしながら、10年後はどうなっているだろうかと考え、収納方法や導線を簡素化して家事の軽減を目指しています。今後必要なくなると思うことは早めにやめたり、縮小したりしていけば老後の負担が減りますよね?
体力はどんどん衰えていきますから。
ここで書くことは、一般的な事柄もありますが、私が感じた独断もありますので、ご了承の上お読みくださいね。
<1つ目、整理収納と整頓>
まず、整理とは、日常生活で自身を取り巻く物の中から不要な物を取り除くこと。
そしてここでいう収納とは、必要だと判断した物を、家事導線などを考慮して使いやすい場所に収めていくこと。
整頓は本来、使った物を決められた適正な場所に戻す行為。使った物が決まった収納場所に戻せれば、部屋が散らかることはないはずなんですよね。
最初に、不要な物を取り除くと書きましたが、これは使わないものを捨てるということではありません。もちろん、処分して物の数を減らせば圧倒的に管理は楽になりますが、自分の生活に本当に必要な物のみを選んで近くに置くことが大切なのであって、いかに処分するかが大切なわけではないんです。捨てたくなければ、正しい形で保管すればいいと私は考えます。
<2つ目、生前整理=「生き活」>
これまでの人生を振り返り、物、心、情報を一旦整理して見つめ直すことで、今後の人生をよりよくする目的で行う整理。自分の死後の整理というより、今現在と残された未来に向けての片づけです。よく、終活と同じだと思われがちですが、共通点はありますが、終活が主に自分の死後を想定した身辺整理なのに対して、生前整理は今後の自分の人生の整理。終活に対し「生き活」といわれることもあります。
<3つ目、老前整理>
老前整理は、歳をとって片づけが大変になる前に身辺の整理をしようというもの。
生前整理と同じような意味合いで使われることもありますが、生前整理は20代、30代でも使われますが、老前整理は若い方には使いませんよね? 50代、60代くらいのうちから、老後に困らないように片づけることを推奨する整理です。
片づけには、知力・体力・判断力が必要だといわれています。有益な情報を集め、判断し、実際に整理収納する。私は自分と夫の実家を片づけましたが、高齢になってから自分一人で片づけるのは難しいと感じました。自分で片づけるのが難しければ、誰かに頼んでもいいと思います。我々のような片づけのプロもいます。依頼するにしても、自分で判断ができるうちに動き始めるのがお勧めです。
<4つ目、終活>
終活とは、人生の終わりをどうしたいのか、自分が望むエンディング(幕引き)をするために何が必要かを考えたり、自分亡き後に残された親しい人たちが困ったり揉めたりすることがないよう、生きているうちに行うことの総称です。最近は、若い世代の人たちにも広がってきているようです。
遺品をなるべく減らして片づけを容易にしたり、自宅やお墓をどうしたいか話し合ったり、遺言書を書いて保管場所を伝えたり、葬儀場や遺影を自分で準備したり。
その他、いざという時、延命治療を望むのか、介護状態になったらどうしたいのか、その介護費用は準備しているのか、臓器提供の意志はあるのか、遺骨はどうしてほしいのかなども自分で考えてほしいです。延命治療の決断など、子孫にさせるのは酷なこともあります。自分の最期は、自分の意志で決めるべきです。
<おまけの遺品整理>
他の4つと違って、唯一自分でできない整理です。自分ではできませんが、生きていたら必ず遺品はあります。なるべく少なく、わかりやすくして、最後は誰かに託さなければなりません。身内なのか、業者なのか、それも決めておくのが望ましいですよね。
長くなってすみません。
今日はこの辺で終わりにして、また詳しく書いていきます。
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