介護は突然やってくる
アラカンの整理収納アドバイザー、今井かおりです。
数日前、古い友人からLINEが来ました。
なんでも、朝の5時半に自宅のインターホンが鳴ったのでモニターを確認すると、
警察官と近所に一人で住む80代のお母様が映っていたそうです。
お母様はパジャマのまま、雨に濡れてびしょびしょの状態。
手押し車を押しながら歩いているところを警察官に保護されたそうです。
ぞっとしますよね? 無事に戻ってこられてほんとによかった!
でも、お母様本人は何も覚えてなくて、友人の話をまるで信じない。
友人は、インターホンに録画された姿を見せ、病院に行こうといったけれど、
当初、映っているのは私ではない、病院に行くのは嫌だといわれたそうです。
お母様ご自身も信じられなかったでしょうし、友人の受けたショックは計り知れないと
心が痛みます。
介護問題はいつ訪れるかわかりません。
そして、絶対に一人で抱え込んではダメなんです!
3年前に他界した私の父は認知症でした。
82歳の時に2度目の脳梗塞で倒れ、一命は取り留めたものの、それ以降顕著な認知症の症状が出るようになりました。それまでも物忘れなどはありました。でも、50代の私だって時々人の名前が思い出せない時がありましたから、80代にもなれば皆そんなものかと、あまり危機感を持たず、何の準備もしていなかったんですよね。
脳梗塞で入院している3週間の間に、自宅に介護ベッドと手すりを設置しないといけなくなりました。認知症の他、半身麻痺も出て、今までの生活は難しくなりました。本人も家族も。
0からのスタートです。
母と弟と3人で役所を訪ねると、地域の包括支援センターに行くようにいわれました。
介護申請、面談、そして認定が下りて、保険適用で手摺設置工事が完了するまでたしか3か月くらいかかった記憶があります。曖昧ですみません。手摺が設置された頃には、手摺がなくても何とかトイレまで歩けるように回復してましたね。
退院直後は母一人ではどうにもならなかったので、しばらく仕事を休んで実家に泊まり込み、夜中に何度も父を支えてトイレに連れて行きました。弟も仕事帰りに実家に寄って、お風呂好きの父のために入浴介助をしたりしてよく面倒をみてくれました。姉弟それぞれ独立してからはなかなか会うこともなかったけれど、この頃は頻繁に連絡を取り、手分けした記憶があります。
元気なようでも、突然病気を発症したり、転んだりして介護が始まることがあります。
高齢になればなるほど、そのリスクは高くなります。そう思って準備することが大事です。
高齢になってしまうと、何をどう準備すべきかわからなくなっている可能性があります。
自分に限って大丈夫だと、なぜか思うんですよね。何とかなると危機感を持たない、不安を感じたところで適切に動けない。これはもう、少し気をつけないといけない状態かもしれません。周りが気に留めて促さないと、自分では行動できなくなっているのかもしれません。
早めに自分で老い支度をするのが望ましいですが、もう親御さんが高齢になってしまっていたら注意が必要です。
健康診断は受けているのか、診断結果で心配な項目はないか、会話中にあれ?と思う発言はないか、友人知人と交流しているかなど、ちょこちょこ気をつけてみてください。今からでもできることはきっとあります。
申し訳ありませんが、あえて酷い言い方をするならば、
私たちが5~60代になり、仕事もまだ忙しい、そして自分自身も体力的に衰えを感じ始めている上に、親の介護や実家の管理がまるまるドーンと乗っかると想像してください。
冗談じゃないですよね?
とんだとばっちりです。
そうならないように、親も子も早めの準備が必要です。
何度もしつこくてごめんなさい。
次回もまた、介護や実家の片づけの話を書く予定です。
よかったらお読みください。
ありがとうございました。
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