老後の片づけは子や嫁の仕事⁈ あくまでもご自身で


アラカンの整理収納アドバイザーです。

最近、同世代の友人と会うと、よく親の話になります。

数年前までは子どもの話が多かったのに、50半ばを超えたくらいから話題は子より親に。

実家が物で溢れていて危ない、親に片づける気がない、数十年前から時間が止まっている、

そもそも散らかっていると思っていない、などなど。

うん、あるある!

80歳を迎えて全く身の周りが片づいていなければ、もうご本人だけで片づけるのは無理かもしれません。

時間が経てば経つほど所有物は増え、腰は重くなり、体力も気力も判断力もなくなっていきます。

将来、どうしたいのか、自宅はどうするつもりなのか、そのために私(子)の手伝いは必要なのかを早い段階で親御さんにきいておくのが後々のためだと思います。


個人差はあると思いますが、現在の高齢者の中には、実家を継承して老いた親の介護をしたり、実家じまいをしたりしてきた方が多いのではないでしょうか。私の両親も、夫の両親も、親と同居して介護し、看取ってきました。親の「物」は子世帯が片づけてきたので、同じように子世帯、つまり私たち世代が実家も親のゆく末もまとめて面倒みてくれると思っているのかもしれません。

以前、母にもう少し整理して物を減らそうと提案した時、母が私に、「私(母)が死んだら全部捨ててちょうだい」といったことがあります。

こんなにいっぱいの「物の山」を私が片づけるの? 自分の物は自分で片づけるでしょ!

こんなやり取りがありました。手伝うけれど、主として片づけるのは本人です。全て放置は困りますよね? 遺品は片づけますが、なるべく少なく、わかりやすくしておいてほしいと頼みました。おそらく、母にとっては衝撃的だったんだろうと思います。


ご実家や親御さんの身辺整理をするなら、一緒にご自身の生前整理、終活をするのがおすすめです。

私は、数年前に実家じまいを、今年実家の墓じまいを経験しました。片づけを拒んでいた母が片づけをせざるを得なくなったのは、最初は父の介護が始まったことでした。以前も書きましたが、急に介護ベッドを自宅に入れなくてはならなくなり、弟と慌てて片づけたのが始まり。

そして大きく進展したのは、父の他界、母自身の住み替えがあったからでしょう。介護や他界は片づける大きなきっかけになりますが、できれば、介護が始まる前に進めておくのがいいですよね。将来ラクになります。


実家じまいで母をサポートしながら、大型家具等処分品の引き取り先の探し方や処分費の相場、家の売却、高齢者住宅探し、そして、葬儀場選び、永代供養墓の種類や特徴、相場など、私自身にとっても有益な情報を得ました。

一緒に行動するうちに、アラカンの自分の優先順位がわかるようになり、自分にとって大切なことや、生前整理の方向性などが見えてきました。

これは、私にとって大きな前進でした。

50代からの様々な片づけについて、一番近しい親をお手本に一緒に動く。

親のサポートを我が身の片づけのヒントにして、将来の自分と子どもたちの負担を軽減する。

一石二鳥、一石三鳥だと思いませんか?


だらだらと長くなってしまいました。最後までお読みいただきありがとうございました。

次回は50代からの片づけの利点をまとめます。




家を整える

整理収納アドバイザーの今井かおりです。片づけを通して暮らしを整えるお手伝いを致します。 50代から始める生前整理。 インテリア相談。

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