年齢とともに頭の切り替えができなくなる⁈
私の母も、夫の母も80代。
自分一人で家の片づけをするのが難しくなり、私が出向くことが増えてきました。
年齢だけが理由ではないかもしれませんが、新しいモノ、新しいやり方を柔軟に受け入れる力が衰えたように思います。
長年やってきた習慣があるため、それが明らかに非効率なやり方であっても、新しいやり方がどんなに簡単ラクちんであっても、すぐに切り替えることが難しい。
「あら、そのやり方便利だからやってみるわ!」とならなくなってきます。
70代、80代になる前に、自分が高齢になった時のことを想定し、50代、60代のうちに生活をシンプルに整えておくことが大切だと思っています。
現在の生活のまま、80代を乗り切れるのか考えてみてください。
家事のやり方、持ち物との関わり方、住まいのリノベーション、一人で切り盛りできなくなった時にどうしたいのか?
身体だけでなく、頭や気持ちも歳を取ります。切り替えがスムーズにできるうちに動くことをお勧めします。
以前伺ったお客様は60代後半でしたが、モノの持ち方やしまい方など一切変えようとしない方で、何のために私にご依頼くださったのかとても残念に思ったことがありました。
もちろん、その方に合った整理収納方法があり、アドバイザーの言うことが必ずしも正解ではありません。
でも、そう収納することで何がよくなるのか、どう家事がラクになるのかを頭の中でイメージし、一度やってみるといいと思います。やってみて、やはり今まで通りの収納方法が自分にはしっくりくると感じるのなら、戻せばいいんです。でもそれは、ただ元に戻したのではなく、他のやり方を理解した上での回帰なので前進なんです。
なぜ自分がそうしたいのかわかれば、それに関連して他のモノ、他の場所も使いやすく収納することができるでしょう。効率が悪いといわれようと、やりやすい方法が一番です。
そうやって人生長く生きてきましたから。
今更便利ね、となかなか変えられない。
年齢だけが切り替えが難しくなる理由ではないと書きましたが、でもやはり年齢は大きな要因だと思います。
なるべく早いうちから、5年後、10年後を考えて小まめに改善はしていってほしいです。
そのお客様はモノが手放せなくて、増えると箪笥を買うんです。低めの箪笥の上に小チェストを重ねて置き、それでも収納が足りないと高所に棚を作って古い書籍などをしまっていく。
全てのお部屋に踏み台や脚立が置いてあり、脚立に乗る前提での生活でした。(おそらく現在も)
捨てられないなら捨てる必要はありませんが、日々使っているモノと、ただ捨てられなくて所有しているモノは分けなければ家の中が混沌としてしまいます。
もうすぐ迎える70代、そして80代と、今の脚立生活で大丈夫なのか。溢れかえったモノはどうするつもりなのか。片づけは家の安全にも直結しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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