父が認知症になって困ったこと
父が82歳の時、自宅で脳梗塞で倒れました。
外出していた母が帰宅した時、昼寝をしているのかと思い、起こそうと声をかけて初めて様子かおかしいことに気づいたそうです。その後、救急搬送されましたが、身体は回復しても認知機能が回復することはありませんでした。
初期の頃は、時々大きな声を出したり、家に帰りたくて、病院や老人保健施設の送迎車を抜け出して、道に迷って騒ぎになりました。方向感覚がなくなってしまったんですね。
朝、新聞を取りに自宅マンションの集合ポストに行き、帰ってこられなくなったこともあります。たまたまその様子を見ていたご近所の方が、父を連れてきてくれました。
急いで玄関ドアに、内側からも鍵がないと開閉できない錠前を取り付けました。
認知症になる前は、車の運転が好きでよく道を知っていたのに。
カーナビのない時代でしたから、地図が頭の中に入っていたんでしょうのに。
迷子以外にも困ったことはたくさんありました。
中でも、テレビの通販でやたらに注文してしまうのは困りました。
まだ、購入して1年くらいの掃除機があるのに、もう1台買ってしまったことがあります。
認知症が始まっていたのか否かは今となってはもうわかりませんが、お取り寄せ食品や定期購入のサプリメントが未開封のまま家に溜まっていました。それを、「あんた持って帰って食べなさいよ」と母がいうんです。
は? なんでこんなに溜まるまで解約しなかった⁈ 期限切れの品をどれだけ処分したか。
販売元に解約の電話をすると、中には、本人じゃないと解約できないといわれたものもありました。でも、諦めるわけにはいかないですよね! 誰も食べない、誰も飲まないものが毎月届くんですから。
父はもちろん、契約したことなど忘れています。何年分も放置です。
もっと早くに気づいてあげられたらよかった。そうしたら少しは違っていたのかなと思います。
最後は自分の住所も生年月日もわからなくなってしまった父でしたが、字は読めました。
なんなら、私が読めない難読漢字さえ読めました。電話口できかれる個人情報を紙に書き、それを読んでもらいました。解約してよろしいですか?ときかれたら、解約しますといってもらい、無事解約できました。
クレジットカードなどの年会費が引き落とされて、初めて会員だとわかったこともありました。把握できていない銀行口座やカードがありましたね。おそらく父本人も忘れている口座なんでしょう。
うちは母が元気だったので、父の金融機関や、年金関係や、保険等々問題なく手続きできましたが、離れて一人暮らしをされている親御さんだったら、誰も把握できていないのではないでしょうか?
休眠口座や、使っていないクレジットカードなどは、早めに自分で解約しておくのがお勧めです。いつ何が起きるかわかりませんから。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、実家の片づけについて書く予定です。
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